加賀美ハヤトが2025年12月2日に公開した『フメツフハイ』は、1st Mini Album『ULTIMATE CITY』を聞いたあとにそのまま見たくなるタイプのMVだった。概要欄でもアルバム情報とワンマンライブ情報がしっかり並んでいて、単発の動画というより、音楽活動全体の流れの中で出てきた一本として見やすい。
作詞作曲は首藤義勝、アレンジはtatsu。クレジットの時点でバンド感のある骨太さが見えるが、実際に聞くと加賀美ハヤトの声がかなり気持ちよく乗っている。勢いだけで押すのではなく、歌い回しの強弱で曲を引っ張るので、サビの伸びもライブ映えしそうな手触りがある。
アルバムの一曲としてだけで終わらない強さ
『フメツフハイ』は、アルバム収録曲のMVとして出ているが、一本だけ取り出して見てもきちんと印象が残る。言葉の押し出しが強く、タイトル通りの粘り強さや前進感がそのまま曲の芯になっていて、加賀美ハヤトの歌の良さがかなりわかりやすい。
にじさんじ内でも音楽活動の見せ方が年々強くなっているが、その中でも加賀美ハヤトはロック寄りの熱と、少し芝居がかった見せ方のバランスがうまい。『フメツフハイ』でも、ただ勢いよく歌うのではなく、音の圧と本人のキャラクターがちゃんと結びついているので見応えがある。
ワンマンライブの期待を押し上げるMV
概要欄では2026年1月17日のワンマンライブ「ALPHA ONE」も大きく案内されていて、このMVがその期待値を上げる役割もきっちり果たしている。ライブ前にこういう映像が出ると、曲を覚える入口にもなるし、当日の一曲としてどんな見せ方になるのか想像しやすい。
映像制作はmaxilla。動きで派手に押し切るというより、加賀美ハヤトの歌と存在感を中心に据えながら、楽曲の熱を底上げする構成なので、曲そのものを聞かせたい意図が見えやすい。アルバム曲のMVは作品紹介に寄りすぎることもあるが、今回はちゃんと一曲の主役感がある。
音楽面の今を追うなら押さえたい
最近の加賀美ハヤトはゲームや企画だけでなく、音楽面でもしっかり流れを作っている。『フメツフハイ』はその流れの中でも、アルバム、配信、ライブを一本の線にまとめてくれる動画だと思う。後追いでも入口にしやすいし、ライブ前後の話題を追う時の基準点にもなる。
聞きやすさと熱量が両立しているので、にじさんじの音楽動画を最近掘り始めた人にもかなり渡しやすい。アルバムとワンマンの空気をまとめて掴むなら、まずここを見ておくと流れがきれいにつながる。
