リゼ・ヘルエスタ、ニュイ・ソシエール、加賀美ハヤト、早瀬走が歌うオリジナルMV「Endless Dreamer」が、2026年4月21日19時ごろに加賀美ハヤトのYouTubeチャンネルで公開された。概要欄では4人の歌唱参加に加え、作詞を堀井亮佑、作編曲をZENTA、イラストを天野英、映像監督・編集をMIZUKING、3DCGをみさわさくら、キャラクターモーションをPORUKARIが担当していることも明記されている。
この曲のおもしろさは、最初から最後まで「何度でも立ち上がる側の歌」に振り切っているところだ。タイトルだけを見ると熱血まっすぐな応援歌に見えるが、実際は落ち込みや自己嫌悪をいったん言葉に出したうえで、それでも前へ出る流れになっている。勢いだけで押すより、くじけたあとにどう立て直すかまで入っているぶん、4人の組み合わせにもかなり相性のいい曲になっていた。
掛け声の強さだけで終わらない、立ち上がり方の歌
概要欄に載っている歌詞では、冒頭から「何度負けてもあきらめずに」「夢を掴みに行こう」とかなりはっきりした言葉が並ぶ。その一方で、中盤には自己嫌悪や見下される感覚も入っていて、ただ明るいだけの応援ソングには寄っていない。この落差があるおかげで、サビの「One More Try」「One More Fly」が気合いのスローガンではなく、ちゃんと気持ちを立て直すための合図として響く。
4人歌唱の良さも、その前向きさを一段広げている。ひとりで踏ん張る歌というより、何度転んでも周りごと巻き込んで起き上がるようなスケールがあって、繰り返し入るコールもかなり映える。短いMVでも、ただ声を重ねて終わるのではなく、気持ちを押し戻すためのフレーズが何度も前に出るので、見終わったあとに残る熱が強い。
暗い街から青空へ抜ける映像の切り替えがきれい
映像は、雨に濡れたような暗い都市のカットから始まり、黒とグレーを基調にした画面へ赤い文字を差し込む見せ方がかなり印象的だ。序盤は夜のビル街やネオンサイン、人物の立ち絵を大きく見せる場面が続き、曲の中にある焦りや反発心を先に受け取らせる構成になっている。力任せに派手へ振らず、少し張った空気を作ってから歌に入るので、最初の数十秒だけでもかなり引きがある。
そこから後半に入ると、一転して空と雲が大きく開いた明るい画面へ切り替わる。4人が並ぶカットでは、閉じた街の空気を抜けて一気に視界が開く感じがきれいで、曲の「もう一回」「今度こそ」という言葉とちゃんと噛み合っていた。暗い場面を経由してから明るさへ振るので、前向きさが軽く見えないのも良かった。MVとして見た時に、歌詞の流れを映像側がしっかり受け止めている一本だった。
概要欄の整理まで含めて、公開直後に追いやすい
公開直後の動画は、曲だけ良くても「結局どこを見ればいいのか」が散らばりがちだが、今回はその点もかなり見やすい。概要欄に制作陣のクレジットがまとまり、4人のチャンネルURLも並び、さらにデジタルリリースの配信リンクまでひとつながりで置かれている。MVを見て終わるのではなく、楽曲をもう少し追いたい時の導線が最初から整っているのはうれしい。
「Endless Dreamer」は、前向きな言葉をただ大きく叫ぶ曲ではなく、沈んだ気分をいったん拾い直してから押し返してくれるタイプの4分22秒だった。暗い都市の画面から青空へ抜ける映像の流れも、その感触をかなり分かりやすくしている。4人の組み合わせが気になった人はもちろん、にじさんじの音楽系MVを一本つまみたい時にも、かなり渡しやすい新着だ。
