ゆちおニキが2026年4月20日に配信した『ロックマンX5』は、タイトル通りこの日からゼロ編へ入る回だった。アーカイブは約2時間43分。X側の進行を踏まえたうえで、ゼロ特有の操作や近接寄りの戦い方を確かめながら進めていくので、シリーズの続きとしてだけでなく、「ここから空気がどう変わるのか」を見る回としてもかなり分かりやすい。

今回おもしろかったのは、ただ別キャラに切り替わったという以上に、ゆちおニキ自身の実況のテンポまで少し変わっていたところだ。冒頭から「今日からゼロパート入る」とはっきり置きつつ、リラックスして見られる回にしたいと話していたものの、実際に触り始めると射程の短さや技の出し方で細かく引っかかる。その戸惑いごと配信の見どころに変えていた。

今回の配信概要

最初に印象に残るのは、ゲームを始めてすぐ操作設定を触りに行く流れだ。ダッシュを L に置き、武器セレクトやギガアタックの位置も入れ替えながら、「これでダッシュジャンプ」「これでバスター」とひとつずつ確認していく。攻略に入る前の地味な場面ではあるのに、ゼロ編はここから感覚を作り直す必要があるのだと自然に伝わってきた。

その直後には、ゼロの射程が短いことや、欲しい技がまだ揃っていないことにもすぐ触れる。X編の延長で押し切るのではなく、近づいて斬る前提で立ち回りを組み直さないといけない。その違いが早い段階で見えるので、同じ ロックマンX5 でも別の回としてちゃんと新鮮だった。

ストーリー面でも、女神像の場面からシグマの気配が濃くなり、Xが攻撃を受けたあとにゼロが単独で追う流れへ入っていく。ゆちおニキは重い展開でも少し砕けた言い回しを混ぜるので、会話劇が説明だけで終わらない。緊張感は保ちつつ、初見でも置いていかれにくい入り方になっていた。

印象に残ったポイント

序盤の山場は、やはり壁登りや狭い通路の突破で何度も手が止まるところだ。「ここ毎回苦手」とこぼしながらも、失敗するたびに空気を重くしすぎず、次の入力をすぐ試す。この軽さがかなり良かった。難所で詰まっているのに、視聴側の気分まで止まりにくい。

30分前後になると、「ほんまに難しいぞ、これ」とはっきり言う場面が出てきて、ゼロの近接寄りの戦い方が思った以上に重いことが見えてくる。ただ、そこで投げ気味にならないのが今回の見やすさだ。ロックバスターとの差、チャージの感覚、距離の取り方をその場で言葉にしていくので、苦戦がそのまま実況の熱になっていた。

中盤で特におもしろいのは、攻撃がうまく出ない場面で一度しっかり止まり、ボタン配置と入力を見直して立て直すところだ。焦ったまま押し切るのではなく、「これやな」と手元の感覚を取り戻してから前へ進むので、プレイの雑さより修正の速さが印象に残る。ゼロ編初回らしい手探り感が、このあたりでいちばん素直に出ていた。

終盤に入ると、ウイルス絡みの探索やアイテム回収で空気がまた変わる。トゲ地帯や無敵状態の扱いに戸惑いながらも、コメントを受けて少しずつ仕組みを飲み込み、「無理やり行っちゃった」と笑いにしつつ突破していく。この配信は、攻略が完璧にまとまる回というより、分からないことをその場でひっくり返していく回としてかなり気持ちいい。

次回に向けた動き

後半では、配信時間を気にしながらも「あと15分ぐらいは配信できる」と言って、もうひとつアイテムやパーツを取りに行こうとする。ここが今回の締まりどころだった。切りのいいところで終えるより、少しでも先を見ておきたい熱が最後まで残っていて、シリーズの続きへ自然につながっている。

配信中にはチャンネル登録が増えるたびに「あと30人」「あと29人」と素直に反応していて、ゲーム実況の途中でも視聴者との距離が近い。ゼロ編初回の手探り、難所を越えるたびの小さな達成感、コメントと一緒に詰めていく空気。その全部がゆるく噛み合っていて、ゆちおニキの長時間ゲーム配信らしさがよく出た一本だった。次回はパーツ回収とゼロ側の進行がもう少し本格化しそうで、その続きも追いやすい。