兎鞠まりが2026年4月21日に配信した『An Eggstremely Hard Game: Demo』コラボは、レグルシュ・ライオンハートと一緒に卵を割らずに運ぶはずが、気づけば力技と笑いで押し切る77分になった。ゲーム自体はかなりシンプルで、2羽のガチョウが壊れやすい卵を抱えて進むだけ。それなのに、ちょっとした段差や橋、持ち上げのタイミングだけで一気に大騒ぎになる。

配信の良さは、最初からうまくいかないことを隠さないところだ。操作確認の段階から「どこまで首が伸びるのか」「走ると何が起きるのか」を笑いながら試し、危なっかしいまま前に進んでいく。綺麗な攻略を見せる回ではなく、2人が雑に失敗しながら連携だけはどんどん噛み合っていく回としてかなり見やすい。

走り方を覚えた瞬間に配信の温度が決まった

序盤でまず印象に残るのは、スプリントを見つけたあとのはしゃぎ方だ。普通に歩くだけでも首が引っ張られて危ういのに、走れると分かった途端に「RTAしよう」と話が飛び、まだ卵も満足に守れていないのに速度だけが先に上がっていく。この雑なテンポが、最初の数分で配信全体の空気を決めていた。

しかも2人とも、危ないと分かっていて止まらない。ジャンプを試しては落ち、卵をフライパンのような仕掛けにぶつけ、ゴールの位置もあいまいなまま進んでいく。それでも空気が荒れないのは、レグルシュ・ライオンハートが先導役に回る場面と、兎鞠まりが勢いで押し切る場面が自然に入れ替わるからだ。どちらかがずっと引っ張るのではなく、危ない場所ごとに役割が動くのが見ていて楽しい。

持ち上げと飛び方を試すたびに連携が育っていく

中盤に入ると、ただ騒ぐだけの回ではなくなってくる。ゴミ箱や足場を使って片方を持ち上げる動き、水辺をどう越えるか、首を最大まで伸ばして着地点を作る動きなど、少しずつこのゲームならではの突破法が見えてくる。チェックポイントが思ったより短いことに気づいたあたりから、2人の発想がかなり大胆になるのも面白い。

特に良かったのは、「高い高い」みたいに持ち上げる役と飛ぶ役を細かく切り替えながら進む場面だ。細い足場では慎重そうに見えて、次の瞬間には海を渡ろうとしたり、石橋を体当たりで試したりする。その落差がずっと笑える。無茶をしているのに、失敗のあとすぐ「じゃあ次はこうしよう」と手を打ち直すので、配信がだれにくい。

後半は“卵いらない”の開き直りまで含めて見どころ

後半になると、2人とも卵への執着がかなり薄くなっていく。「卵いらんくない?」という半ば本音の一言から、海を強引に渡る方法や、持ち上げを連続させて進むやり方を見つけていく流れがこの回の山場だった。真面目に守るゲームのはずなのに、ルールの穴を見つける方向で盛り上がっていくのが、この配信らしい。

それでも雑に壊して終わるだけではなく、最後はしっかりゴール前の連携が決まる。卵を放り投げてでも前へ進もうとする勢い、ギリギリの着地を通してしまう強引さ、そこに毎回大げさな悲鳴と笑いが乗るから、見ている側もつい最後まで付き合いたくなる。クリア後にそのままタイムアタックへ入り、さらに大胆なショートカットを試し始める流れまで含めて、この回は「上手いプレイ」より「一緒に遊ぶ温度」がきれいに出ていた。

77分ずっと雑なのに、ちゃんと面白いコラボ回

配信中盤から後半にかけては、ゲームの合間に最近遊んだタイトルの話も自然に混ざっていて、雑談コラボとしての軽さもちゃんと残っていた。『バイオハザード レクイエム』や『PRAGMATA』の話題が挟まっても本筋が散らばらないのは、ゲーム側のカオスと2人の掛け合いの雑さが最初から噛み合っているからだと思う。

兎鞠まりのチャンネルでは4月21日23時12分JSTにアーカイブが公開されており、24時間以内の新着配信として追いやすい。きっちり攻略を見るというより、2人で試して壊して笑って、最後は妙に強引な正解へたどり着く流れを楽しむ一本だった。協力ゲーム配信の良さが、かなり素直な形で出ている。