本阿弥あずさが2026年4月19日に配信した『スーパーボンバーマン5』は、シリーズを順番に追ってきた流れの中でもかなり長く、かなり濃い回だった。今回は約6時間25分の長丁場で、説明書を読みながら新要素を確かめ、分岐ルートに迷い、終盤はテロリン戦を何度も粘ってそのままクリアまで到達している。レトロゲーム配信らしい懐かしさはもちろんあるが、見どころはそれだけではない。前半のわちゃわちゃした導入から、後半の攻略が噛み合い始めるところまで、配信の熱がきれいに上がっていく一本だった。
配信冒頭から空気が良い。少し間が空いたシリーズ再開ということもあって、本阿弥あずさはまず音量や表示を整えながら、説明書をしっかり読んで今回の仕様を確認していく。ここがただの準備で終わらず、追跡ボムや地雷ボムの仕様に素直に驚いたり、今回の分岐構造を見て身構えたりと、これから苦戦しそうなポイントが早めに見えてくる。初見の視点で整理しながら進めるので、古いゲームでも何が変わったのかがつかみやすかった。
ルーイ復活の喜びと説明書パートのにぎやかさ
この回でいちばん分かりやすくテンションが上がるのは、やはりルーイ周りだ。前回はいなかった相棒枠が戻ってきたことにかなり素直に喜んでいて、説明書の紹介ページを開いた段階から、名前や能力にひとつずつ反応していく。キック役のケルーイ、パンチで止めるルーイなど、性能を確認するたびに「どう使うのが強そうか」をその場で考えるので、ただ懐かしがるだけの時間にならない。シリーズ経験者が見ても楽しいし、ここから入る人でも今回の目玉がすぐ伝わる入り方だった。
本阿弥あずさの配信は、説明書を読む時間でも妙にだれにくい。名称に笑ったり、見た目に反応したり、能力の使い道を半分本気で組み立てたりするので、ゲームを始める前から「今日は長くなりそうだな」という期待が自然に出てくる。懐かしいBGMやUIへの反応も軽快で、昔のゲームならではの手触りを楽しんでいる感じがちゃんと伝わる。シリーズものの続き回なのに、置いていかれる感じが薄かったのもこのパートの強さだった。
分岐ルートの面白さとワールド1で苦戦する長丁場
実際に始まってからは、今回の『5』がかなり曲者だとすぐ分かる。ルート分岐があるぶん、ただ前へ進めばいいわけではなく、どちらを選ぶかでボス到達の早さや欲しいアイテムの取りやすさが変わってくる。本阿弥あずさも途中で「左を選ぶとボスに早く着きやすいのでは」と気づき、視聴者と相談しながら進行を組み直していく。この試行錯誤が見どころで、攻略手順を淡々となぞるのではなく、その場で理解が更新されていくのが面白い。
特に印象に残るのは、ワールド1クリアまでに1時間40分かかっているところだ。普通なら重くなりそうな流れなのに、敵やギミックへの反応が細かく、途中で「今だけお兄ちゃんに操作を変わってもらいました」と軽口を挟むような場面もあって、苦戦がそのまま配信の味になっていた。足が速くなりすぎて制御しづらくなる感覚、地雷の位置が読めず怖くなる場面、ルーイを見つけた時だけ一気に声色が明るくなる瞬間まで含めて、ゲームの難しさと実況の楽しさがちゃんと両立していた。
ワールド2以降は、分岐を踏まえた選び方やボスへの入り方が少しずつ整理されていく。本阿弥あずさが「このルートは急ぎ用かもしれない」と感覚を掴み始めてから、配信全体のリズムが変わるのも良かった。もちろん楽にはならないが、ただ事故るだけではなく「次はこうしたい」が見えるので見続けやすい。長時間アーカイブなのに、前半は手探り、後半は理解が追いつく時間として分かれ方がはっきりしていた。
終盤のテロリン戦は粘りと反応の良さが光る
終盤のテロリン戦は、この回の山場としてかなり見応えがある。時計やタイムを連想させる演出に反応しつつ、攻撃パターンを見ながら少しずつ距離感を合わせていく流れは、見ていてかなり緊張感があった。終盤は運に左右されるように見える局面もあるが、その中でも本阿弥あずさは逃げる方向と置き方を試し続けていて、ただ押し切られるだけでは終わらない。勝利が見えた瞬間の驚きと、そのあと素直に喜ぶ反応は長時間配信の締めとしてかなりきれいだった。
クリア後の空気もいい。テロリン撃破で終わりかと思いきや、なお画面内の小ネタに反応し、ステージ構成や分岐の難しさを振り返りながら「面白かった」とちゃんと余韻を作っていく。視聴者から一枠クリアを褒められる流れも含めて、達成感がしっかり残る締め方だった。ルーイ復活のうれしさ、分岐ルートのいやらしさ、終盤の粘り勝ちまで一本の中に全部入っていて、シリーズ追跡中の人にはもちろん、『スーパーボンバーマン5』がどんな感触の作品なのかを知りたい人にも渡しやすいアーカイブになっていた。
